◆安田記念(GⅠ)◆
マイル路線で戦う馬たちにとって、最も厄介な存在なのは他の路線から参戦してくる馬だ。マイルで全く戦っていない馬にあっさりと勝ちを譲ってしまうぐらい、マイル路線組は弱いと見なされてしまう懸念がある。今年の安田記念は、幸いにも他路線組の馬は見当たらず、純粋にマイラー最強決定戦として楽しめるレースとなりそう。メンバーの中で、最も人気を背負うであろうモーリスについてだが、圧倒的なパフォーマンスを見せてはいるが、あのような派手さに騙されてはならない。戦ってきた相手が弱く、中山での実績は東京コースではさほど参考にならない。前哨戦で勝てるほうが良いのは確かだが、負けてなお強しというレースをした馬が、本番で最もパフォーマンスを発揮するのが当該G1レースだ。そうなれば、一番強い馬は◎ヴァンセンヌで間違いない。東京新聞杯を勝利し、東京1600コースでの実績は十分。前走の京王杯SCは、いわば叩き台で、負けてもいいレース。それでも最後方から追い込んでの2着と、実質勝ちに等しい負けである。上がりタイム32秒7は、他の馬と明らかに違うエンジンを背負っていることを表している。相手どうこうではなく、邪魔されず、普通に回ってくれば簡単に勝てる。人間様が汚い競馬をしないことを願ってやまない。相手は○フィエロ一頭だけで十分。3着候補に▲ミッキーアイルを挙げておくが、短距離に”浮気”したツケがここで出てくる。それでも能力は高いので馬券になる力はあるが、1400mまでは勝てても、1600mは全くの別物なので評価は下げる。
<印>
◎ヴァンセンヌ
○フィエロ
▲ミッキーアイル
<買い目>
馬単
◎→○(1点×100,000円)
計100,000円
П装鞍墓地П