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2014年6月2日月曜日

G1レビュー日本ダービー

●GⅠレビュー 日本ダービー●


<レース後の各馬のコメント>

1着:ワンアンドオンリー
前で競馬ができるのは2歳のときにもやってるから問題なかったよ。枠もいいし、内でいい感じでいけたね。途中スターダムくんが寄れてて驚いたけどね。ダービー馬になれて嬉しいね。いい飼い葉が食えそうだよ。

2着:イスラボニータ
勝った馬が強かった。それだけだよ。もういいでしょ。

3着:マイネルフロスト
狙い通りの競馬ができた。前の二頭は強すぎて無理だったけど、なんとか内をすくって粘り込めればと思っていた。途中スターダムさんが寄れてたのでちょっと危なかった。

4着:タガノグランパ
あと少しで驚かすことができたのに。彼(マイネルフロスト)を差せるかと思ったんだけど、なかなか差せなくて。掲示板に載ったじゃだめなんだよなぁ。悔しいわ。

5着:トゥザワールド
内枠をいかせると思ったけど、ちょっと戦略が違ったみたいで。とりあえず面目は保ったものの、馬券外になってしまってちょっと申し訳ない気持ちがある。秋に備えて一から出直す。


本紙ウマオ評

ダービー当日の馬場状態は、先週の外伸び馬場と違い内が少し有利ではあるものの、力があれば外差しも決まる感じだった。抜群のスタートを決めたワンアンドオンリーが好位置につけ、イスラボニータは外枠の分、内にもぐりこめないため、外に張り付く形になった。前を離して逃げるエキマエは、このままいけば面白いと思ったが、途中で故障発生。人間様の好判断もあり、軽症で済んだのは不幸中の幸いだろう。それから4コーナーすぎて先頭を走っていたトーセンスターダムが、勝負どころで内ラチに接触したが、人馬怪我なく、レースが続行されたのでほっとした。レースはイスラボニータとワンアンドオンリーの一騎打ちになったが、イスラボニータは外枠で脚を使わされたが、それでも最後指し返そうとする根性が見られた。距離に不安があると思われたフジキセキ産駒でありながら、クラシックディスタンスでこれ以上ない走りをできたのは凄いこと。しかし、ワンアンドオンリーに一歩及ばなかった理由は、枠に泣かされた面もあると思う。ダービーは毎年のように1枠の馬が馬券になっている。枠順の有利不利が解消されなければ、本当に意味での頂点は決まらないのでは、と感じた。でも、ダービーは運がいい馬が勝つといわれており、そういう意味では、ワンアンドオンリーは実力はもちろんのこと、運も備えていたのだから、ダービー馬にもっとも相応しいのだろうとも言える。そのほか、マイネルフロストは内を立ち回り、タガノグランパやショウナンラグーンといった差し馬が着ていたのだから、極端な高速馬場とは言えない状態だと思われる。最後に、トゥザワールドは内枠を引いておきながらもったいない競馬をしたと思う。秋に向けて、いい戦いを見せられるように、馬も人間様もしっかり準備をしてほしいものだ。